移住先でリモートワークを続けるなら、「市内で光回線が使えるか」と「その物件で仕事に使えるか」は分けて考える必要があります。
高萩市は、光ファイバを整備可能な世帯の割合を100%と案内しています。市の物件紹介バンクでは、掲載物件も光ファイバの整備が可能としています。これは候補地を探すうえで心強い条件です。
ただし、光回線が整備可能でも、契約できる事業者、開通までの日数、屋内配線、Wi-Fiの届き方、携帯電話の電波は建物ごとに異なります。仕事場として使えるかどうかは、必ず物件単位で確認しましょう。
先に結論:住所確認と室内確認の両方が必要
高萩市が案内する「整備可能率100%」は、市内で光ファイバを整備できる世帯の割合を示すものです。候補物件ですでに回線契約があることや、申込み後すぐ開通すること、家中で安定したWi-Fiが使えることまで保証する数字ではありません。
移住後すぐに仕事を始めるなら、次の3段階で確認すると抜けが減ります。
- 候補住所を回線事業者の提供エリア検索に入力する
- 所有者や管理会社へ、回線設備と過去の契約状況を聞く
- 内見時に仕事部屋と予備の作業場所で携帯電波・配線・電源を確認する
「提供エリア内」と表示されても、現地調査後に追加工事が必要になることがあります。賃貸では壁への穴開けや機器設置について所有者の承諾が必要になる場合もあるため、契約前に確認しましょう。
内見前に不動産会社へ聞くこと
- 現在利用できる固定回線の事業者と、既設の回線設備
- 新規工事が必要な場合の可否、目安の期間、所有者の承諾
- 建物内でルーターを置く予定の場所と、部屋ごとの電波状況
- 携帯電話のキャリアごとの電波状況
- 停電時に必要になるバックアップ回線や電源の考え方
あわせて、申込みから開通までの目安、初期工事費、解約費用、工事日まで借りられるモバイルルーターの有無を聞いておくと、入居直後の空白期間を計画できます。オンライン会議が多い人は「最大速度」だけでなく、上り速度と混雑時間帯の安定性を重視します。
内見時に確認したいこと
通信契約の可否だけで決めず、仕事をする部屋で確認します。窓際・壁際など、実際にデスクを置く位置で携帯電話の通信を試し、オンライン会議で困りそうな場所がないかを見ます。
また、古い家ではコンセントの数、配線の通し方、エアコンの位置も仕事環境に影響します。改修を考える場合は、通信工事と電源・照明の工事をまとめて相談すると計画が立てやすくなります。
内見に持っていくもの
- 普段使うスマートフォン(仕事用を含む全キャリア)
- テザリングできる端末と充電器
- コンセント位置を書き込むための間取り図
- 通信速度を測るアプリ。ただし、その場の測定値だけで将来の品質を断定しない
木造・鉄骨などの構造、階数、壁や扉の位置によってWi-Fiの届き方は変わります。ルーターを置ける場所から仕事部屋が離れるなら、有線LAN、メッシュWi-Fi、中継機の設置場所も考えます。
仕事を止めないための予備回線
固定回線に障害が起きたときのため、スマートフォンのテザリングや別キャリアのモバイル回線を用意すると安心です。停電対策が必要なら、ノートパソコンと通信機器を何時間動かしたいかを決めてから、モバイルバッテリーや小型電源を検討します。
勤務先に通信障害時のルールがある場合は、移住前に確認します。近隣のコワーキングスペースや一時利用できる場所も、営業時間、通話可否、駐車場を含めて候補を持っておくと実用的です。
二拠点生活なら、最初は短期で試す
いきなり住民票を移す前に、平日に数日滞在し、普段と同じ時間帯に会議、ファイル送信、電話を試す方法があります。夏の暑さ、冬の冷え方、雨の日の移動も、通信環境と同じくらい仕事の続けやすさを左右します。
高萩市の通信整備状況は、リモートワークの候補地として調べ始めるためのよい入口です。最終判断は、候補物件の住所と室内で確認してください。
よくある質問
光回線の整備可能率100%なら、どの物件でもすぐ使えますか?
すぐ使えるとは限りません。公式案内では整備が可能とされていますが、利用できる事業者、引込設備、工事日程は住所と建物ごとに確認が必要です。
賃貸物件でも回線工事はできますか?
工事内容によっては所有者・管理会社の承諾が必要です。申込み前に工事方法を確認し、承諾を書面で残せるか相談してください。
何を確認できれば契約判断できますか?
提供エリア、工事可否、開通予定日、仕事部屋までの配線、携帯の予備回線、月額と初期費用の6点が最低限の目安です。